一音入魂のプレイでギターを激しく泣かせた“ギター・クレイジー”
出生:1952年4月4日
出身地:北アイルランド ベルファスト
ジャンル:HR/HM、ブルース、他
活動バンド:SKID ROW,THIN LIZZY,COLOSSEUM Ⅱ,G-FORCE,solo,他
主な使用ギター:ギブソン・レスポール、フェンダー・ストラトキャスター、他
おすすめCD
WILD FRONTIER/GARY MOORE(’87年)
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略歴
40年以上に渡るプロ・キャリアの中で、彼は時代ごとにあらゆるスタイルの音楽へ傾倒し、その影響を自身のギターに反映させていたが、原点は’60年代に巻き起こっていたブルース・ブームであり、ギターを始めた13歳当時のヒーローはジミ・ヘンドリックス、ジョン・メイオールといったプレイヤー達であった。
メイオールのバンドでギターを弾いていたピーター・グリーンに見出され、当時所属していたスキッド・ロウで’70年にデビュー。翌年には同バンドを脱退するのだが、ここからの活動は実に慌ただしいものだった。
ゲイリー・ムーア・バンド結成(’73年)~盟友フィル・ライノット(vo,b)率いるシン・リジィへの短期間の参加(’74年)~ジョン・ハイズマン(dr)とコロシアムⅡ結成(’75年)~シン・リジィに復帰し、同時に初のソロ作発表(’78年)~シン・リジィを電撃脱退してG-FORCE結成(’79年)…。この間、ゲイリーはブルース、ハード・ロック、ジャズ・フュージョン等、あらゆる音楽的要素を吸収。ワイルドな速弾きと“泣き”を得意とする彼のギタリストとしての勇名が、通なロック・ファンの間へと徐々に浸透していった。
’80年代初頭には所属レーベルとのトラブルに巻き込まれたが、心機一転して発表した『Corridors of Power』(’82年)で遂にソロ・アーティストとしてブレイク。情感豊かなハード・ロック・サウンドで時代を牽引する事になる。
’10年からは久々にハード・ロック時代の楽曲をプレイするツアーを開始し、アイリッシュ・ロック路線の作品制作にも精を出していたゲイリー。しかし2011年2月6日、休暇先のスペインにて心臓発作のため逝去。彼の挑戦は突然終わりを告げた。
関連書籍
書籍「ロック・ギター・トリビュート●永遠のミスター・ギター・クレイジー ゲイリー・ムーア」
本書は、ファンの記憶に鮮明に残るあのゲイリー節の炸裂により“Mr.Guitar Crazy”の称号を恣にした黄金期の活躍を中心に、彼が遺した偉大な足跡を、『YOUNG GUITAR』ならではのアーカイヴも余すところなく網羅して辿る、ゲイリー・ファンのための哀悼版ムックです。
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