リッチー・ブラックモア(Ritchie Blackmore)/エレキギタリスト名鑑

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圧倒的スピード感でHR/HMの可能性を拡げた狂気のストラト大魔神

出生:1945年4月14日
出身地:イングランド サマセット州ウェストン・スーパー・メア
ジャンル:ロック、ブルース、他
活動バンド:DEEP PURPLE,RAINBOW,BLACKMORE’S NIGHT
主な使用ギター:フェンダー・ストラトキャスター、ギブソン・ES335、他

おすすめCD

Machine Head/DEEP PURPLE(’72年)

ギター・キッズの教科書的プレイを内包した「Highway Star」「Smoke On The Water」他、代表曲ばかりで固められたパープル最大のヒット作。

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BURN

略歴

ディープ・パープル、レインボーで様式美HR/HMの始祖として名を馳せ、現在は中世音楽を現代に甦らせる”匠”として、悠々自適な活動を続けているリッチー・ブラックモア。

最初に手にしたギターは11歳の誕生日にプレゼントされたスパニッシュ・ギターで、クラシック・ギターのレッスンを積んだ彼は、近所に住んでいたセッション・ギタリスト:“ビッグ”ジム・サリヴァンにも師事し、ロックン・ロールミュージシャンとして急速に天賦の才を開花させていった。

プロ・ギタリストとしての道を本格的に歩み出したのは16歳の頃。スクリーミング・ロード・サッチのバック・バンド:サヴェージズのメンバーに抜擢されたことがきっかけで、すぐさま頭角を表し始めた彼は、やがて売れっ子セッションマンとなり、ジ・アウトロウズを筆頭に、数え切れない程のレコーディングやライヴに参加、起用される事でどんどん名を上げていく。

そんな中、いつしか頻繁にツアーで訪れるドイツのハンブルクで暮らし始めたリッチーの下に、’67年秋、ラウンドアバウトという英国のグループから誘いが入った。声を掛けてきたのはジョン・ロード(key)で、紆余曲折の末、ロッド・エヴァンス(vo)、ニック・シンパー(b)、イアン・ペイス(dr)、を加えた同バンドは、翌’68年にディープ・パープルと改名。ここに歴史的ビッグ・バンドがスタートを切る事となる。

それ以前からジミ・ヘンドリックスに多大な影響を受けていたリッチーは、アグレッシヴなギターを主軸に据えたハードな音像を思い描いていたのだが、いわゆる第一期パープルは、オルガン主体のクラシカルでサイケデリックなサウンドを志向しており、リッチーの攻撃的なギター・ワークが主役を張るようになるには、エヴァンスの後任として、強烈なシャウターであるイアン・ギランが加わるまで待たねばならなかった。

そうして’70年、オリジナル・スタジオ作としては通算4作目となる『In Rock』(’70年)で、ギランと共に見事ヘヴィ路線へと移行を完了した第二期パープルは、瞬く間に英国最強のハード・ロック・バンドとしての地位を獲得する。

その後パープルは、翌’71年作『Fireball』で初の全英No.1を獲得。以降も、代表曲「Highway Star」と「Smoke On The Water」を収めるMachine Head(’72年)、ライヴ・アルバムの最高峰と言われる『Live In Japan』(’72年)を発表する。

再びメンバーをチェンジし、デイヴィッド・カヴァーデイル(vo)とグレン・ヒューズを迎えた第三期では、第一弾の『Burn』(’74年)をリリースし次々とロック史に残る名盤を発表していくが、音楽的方向性の違いにより、リッチーは’75年にパープルから脱退する。

アメリカのバンド:エルフのメンバーと共に新バンド:レインボーを結成し、同バンドでドラマティカルかつマジカルな世界観を封じ込めた音楽性を推し進めると、’76年の2nd『Rising』(’76年)にて、遂に独自の様式美サウンドを完成の域にまで昇華させるのであった。

ただ、レインボーもメンバー交代が絶えないバンドで、ロニー・ジェイムズ・ディオ、グラハム・ボネット、ジョー・リン・ターナーと、ヴォーカルだけでも3人が出入りした挙句、’84年には何とディープ・パープル再結成のため、呆気なく解散の道を辿ってしまう。しかしながら、リッチーとギランの不仲を引きずったまま復活したパープルも一向に安定せず、結局、’93年11月の来日公演直前になって再びリッチーが脱退。

そうして、’95年のリッチー・ブラックモアズ・レインボー名義でのアルバム『Stranger in Us All』(’95年)発表後は、公私に亘るパートナー:キャンディス・ナイト(vo)と中世音楽やトラッド、ジプシー音楽等をプレイするアコースティック中心のブラックモアズ・ナイトとして活動している。

とはいえ、これまでに数々の作品をリリースし、世界中でファン・ベースを築いているブラックモアズ・ナイトにどこか不満を覚えているギター・フリークも少なくない事だろう。やはりリッチーには、あのスキャロップド仕様のストラトを手に、アグレッシヴな速弾きや豪快なアーミング、クラシカルな旋律を盛り込んだ攻撃的プレイ、狂気に満ちたパフォーマンスを見せてほしいと願うファンは多いだろう。

関連書籍

書籍「ブラックモアズ・ワークス

(↓Amazonより引用)
ハード・ロック回帰を果たした復活レインボーでの来日の噂が、尚もファンの間で囁かれ続ける御大リッチー・ブラックモア。そんな彼がこれまでに携わった全70タイトル以上ものスタジオ&ライヴ音源、更に初期のセッション音源やゲスト参加曲についても調べのつく限り網羅し、詳細なクレジットと共に現在の視点から解説を施していく、ディスコグラフィ&データ・ブックです。

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