星の数ほどのセッション・ワークで体得したヴァーサタイル・スタイル
出生:1957年10月22日
出身地:アメリカ カリフォルニア州サンフェルナンド・バレー
ジャンル:ロック、ジャズ、他
活動バンド:TOTO,LOS LOBOTOMYS,solo,他
主な使用ギター:ミュージックマン・シグネチュア・モデル、他
おすすめCD
TOTO/TOTO(’78年)
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略歴
7歳の時に初めてギターを手にしたルカサーは、ビートルズ等をコピーしながらギターの練習を積むと、16歳から友人のスティーヴ・ポーカロ(key)の紹介でルーラル・スティル・ライフというバンドに加入する。このバンドは有名な映画音楽の作曲家であるマーティ・ペイチの息子のデイヴィッド・ペイチ(key)と、同じく有名なジャズ・パーカッショニストのジョー・ポーカロの息子であるジェフ・ポーカロ(dr)がハイスクール時代に結成したもので、バンド活動の傍らメンバーがスタジオ・ミュージシャンとしての仕事もしていたことから、ルカサーも10代の時にセッションの仕事をスタートさせる。
そんな折、ルカサーがデイヴィッド・ペイチ、ジェフ・ポーカロ等とボズ・スキャッグスのアルバム『Silk Degrees』(’76年)に参加した時、他人のアルバムで一緒にプレイするのだったら、自分たちでバンドを組んだ方が楽しいと思うようになる。こうしてペイチとポーカロ、SSフルーズのメンバーだったボビー・キンボール(vo)達を誘って結成したのがTOTOである。
デビュー作『TOTO』(’78年)では、ロック、ポップス、フュージョン、ジャズ、プログレ等、多彩な要素を盛り込んだ洗練された音楽を披露して注目を集めると、2nd『Hydra』(’79年)、3rd『Turn Back』(’81年)と名作を発表し、ルカサーも表現力豊かなプレイで人気ギタリストの地位を獲得する。
さらに4作目『Toto IV』(’82年)が大ヒットを記録すると、グラミー賞で7部門を独占し、TOTOは名実ともにスーパー・バンドへと登りつめたのだった。
その後、TOTOがメンバー・チェンジを繰り返しながら活動を続ける中、ルカサーは初のソロアルバム『Lukather』(’89年)を発表し、またデイヴィッド・ガーフィールド(key)と共にロス・ロボトミーズというプロジェクトを立ち上げ、『Los Lobotomys』(’92年)をリリースしている。
ソロとTOTOで並行して活動する中、’08年にTOTOが解散を宣言。しかし、’10~’11年には限定で復活している。
関連書籍
書籍「レジェンダリー・ギタリスト 特集●スティーヴ・ルカサー」
ルカサーの35年に及ぶ足跡を総括。
“天才”エディー・ヴァン・ヘイレンと同時期にデビューし、以降、対極に位置するスタイルでロック・ギターの発展に寄与してきたもう1人の“天才”の偉大なる歩みを、インタビュー、機材、ディスコグラフィ、奏法分析といった豊富なコンテンツとともに改めて振り返っています。
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