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ウリ・ジョン・ロート(Uli Jon Roth)/エレキギタリスト名鑑

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ヘンドリックス的センスとクラシックからの影響が生み出す壮大なる世界観

出生:1954年12月18日
出身地:ドイツ デュッセルドルフ
ジャンル:HR/HM、ブルース、他
活動バンド:SCOPIONS,ELECTRIC SUN,solo,他
主な使用ギター:フェンダー・ストラトキャスター、スカイ・ギター、他

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Virgin Killer/SCOPIONS(76年)

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略歴

幼少の頃はクラシック音楽を愛聴し、トランペットを吹いていた時期もあるようだが、ジミ・ヘンドリックスに強い衝撃を受けたウリは13歳でギターを始め、さらにフラメンコ・ギターのレッスンも受けていたことがあるそうだ。

ウリがシーンの表舞台に登場するのは、’73年のスコーピオンズ加入からである。そもそもDAWN ROADなるバンドで地道な活動をしていたウリは、マイケル・シェンカーを始めとするメンバーの脱退で苦境に立たされていたスコーピオンズに、自らのバンドを合体させ、活動を軌道に乗せていく。

2ndアルバム『FLY TO THE RAINBOW』(’74年)でプロ・デビューを果たしたウリは、クラシックからの影響を表出させたドラマティック要素と、ヘンドリックス風のグルーヴ感を持ってバンド・サウンドに貢献。『In Trance』(’75年)、『Virgin Killer』(’76年)といった代表作を通して、イングヴェイ・マルムスティーンを始めとする後続のギタリスト達に計り知れない影響を与えている。

’78年の伝説的な初来日公演(ライヴ・アルバム『Tokyo Tapes』としてリリース)終了後にスコーピオンズを脱退すると、ウリは自身のバンドであるエレクトリック・サンにおいて、ヘンドリックスから受け継いだエモーショナルなプレイをさらに深化させる。またこの時期に32フレット仕様のスカイ・ギターを生み出し、彼にしか作り得ない壮大な世界観の確立に成功している。

’84年の『Beyond the Astral Skies』発表以降、ウリが頭の中に思い描く作品のスケールがあまりに大きすぎる事もあり、すっかり寡作なアーティストとなってしまったが、’90年代中頃における“SKY OF AVALON”プロジェクトの構想実現に始まり、’00年代に入ってからのクラシックの翻案作品のリリース、『Under a Dark Sky』(’08年)の発表等、意表を突くようなタイミングながらも毎回ハイ・クオリティな芸術作品を提示してくれている。

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