独特の浮遊感をもったアコースティックギターインストの名曲!
演奏者:マイケル・ヘッジス(Michael Hedges)
楽器:フォークギター(solo)
収録CD:「Aerial Boundaries」
収録DVD:「Windham Hill: In Concert」
難易度(10段階):6
わかりやすいメロディはありませんが、ギターが持つ能力を最大限に活かした演奏法で生み出される世界観がすごいです。
この曲を作ったのは、数多くのアコースティックギター奏者に多大な影響を与えたギタリスト「マイケル・ヘッジス」。
変則チューニングに加えてスラップ・ハーモニクス(弦を叩いてハーモニクスを出す)、低音弦でベース音を右手でハンマリングをする、左手でメロディーやリズムに合わせてハンマリングとプリングを行うなどなど、アコースティックギターの既成概念に捕らわれない、数々のギターテクニックを生み出した偉大なプレイヤーです。
演奏技法については言葉で説明してもイメージがわきにくいと思いますので動画をご覧ください。
この曲でもCCDGAD(6弦→1弦)といった独特な変則チューニングで演奏されています。5、6弦がオクターブなのが驚きですね。
演奏動画
屋外での映像なのに強めにリバーブがかかっているのには、ちょっと違和感(笑)
イントロ部分は左手でのハンマリングとプリングの繰り返しに、右手でのミュート加えてリズムを出しています。
これ簡単そうに見えて実際に弾くのはかなり難しそう。
「0:44」からは右手でのハンマリングでベース音を弾いていますが、2発目の「パーン」って音は12フレット上を叩いてのタッピングハーモニクスですね。
明るくキラキラした響きが特徴的です。
収録CD・DVD、楽譜、関連書籍
収録CD「Aerial Boundaries」
1984年発売の2ndアルバムです。
この記事でご紹介した「Aerial Boundaries」がアルバムタイトルになっており、マイケル・ヘッジズの傑作として一番に挙げられるCDでしょう。
収録CD「Beyond Boundaries-Guitar Solos」
2001年発表。マイケル・ヘッジズのベスト盤です。この記事で紹介した「Aerial Boundaries」も収録しています。アコースティックギターの可能性を一気に広げたその功績は誰もが認めるところですが、「新たな奏法が楽曲を生んだのではなく、楽曲が新たな奏法を生んだ」と言うヘッジスの楽曲の素晴らしさに注目して聴きたいですね。
収録DVD「Windham Hill: In Concert」
1986年、ロサンジェルスSIRスタジオで行われた「ウィンダムヒル」のコンサートを収録したDVDです。ウィリアムアッカーマンが3曲、マイケル・ヘッジズが5曲、スコットコッス(ピアノ)が1曲、シャドウファクスが4曲演奏しており、全13曲。曲の最初にミュージシャンのコメントが入っています。
掲載曲は「Aerial Boundaries」「Bensusan」「The Naked Stalk」「Rickover’s Dream」「Eleven Small Roaches」「Layover」の計6曲で、タブ譜に加えて演奏上の注意が記されています。
その他にもマイケル・ヘッジス自らが語るバイオグラフィーや使用楽器や使用弦、そしてピックアップやサウンド・システムの事などが書かれています。また、この本に収録されていない作品も含んで全59曲のチューニングが記載されています。(英語です。)
マイケルヘッジス特集のアコースティックギターマガジン。
アコースティック・ギターの可能性を追及し、ギター・インストの世界を世に広めた故マイケル・ヘッジス。押尾コータローら次世代のフィンガースタイリストたちが“神”と崇めるマイケル・ヘッジスの軌跡を追う特集です!
生前最後のインタビューや使用ギター一覧、作品解説など。「Ragamuffin」がTAB譜で掲載されています。
詳細はこちらのリットーミュージックのウェブサイトをご覧ください。
コメント
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
ofuru様 こんばんは
この方も初めて聴きました。
すごく綺麗なアコギで驚きました。
音の余韻が仰るとおり
キラキラしていました。
ジャケットは山でしょうか。
清々しいイメージにぴったりですね。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
アコギでもいろんな表現が出来るんだなーって感じがしますよねー