“ジェイク・フェイク”のトリッキー感覚で圧倒する多彩なヒーロー
出生:1957年2月15日
出身地:アメリカ バージニア州ノーフォーク
ジャンル:HR/HM
活動バンド:OZZY OSBOURNE,BADLANDS,solo
主な使用ギター:シャーベル・カスタム・ストラト・シェイプ、他
おすすめCD
Bark at the Moon/OZZY OSBOURNE(’83年)
おすすめ動画
Bark at the moon
略歴
ウェールズ人の父親と日本人の母親を持つジェイク・E・リー。姉に触発されギターを始めたのは9歳の時で、6歳頃からピアノを習い、鍛えられた音感を持っていた事もあって、その上達は驚くほど速かったという。
影響を受けたギタリストは、ジミ・ヘンドリックス、トニー・アイオミ、リッチー・ブラックモア、ジョン・マクラフリン等。地元では、ロック系のみならず、ジャズ、ファンク、カントリーと、様々なタイプのバンドを渡り歩いていたようだ。
カリフォルニアへ移住後、’80年にミッキー・ラット(後のラット)へ加入。次いでラフ・カットへ加わり、本格始動前のディオのリハーサルに呼ばれた事もあったものの、正式加入には到らず、続いてオジー・オズボーンのバンドのオーディションを受けたところ、見事そのギタリストの座を射止める。
’83年5月、オジーとUSフェスティヴァルの大舞台に立った彼は、同年『Bark at the Moon』でアルバム・デビュー。フラッシーなギター・プレイによって一躍注目を浴び、“ジェイク・フェイク”と呼ばれたトリッキーなプレイの数々により、ギター・キッズに大きな衝撃を与え、L.A.メタル期のHR/HMシーンを代表するギター・ヒーローとなった。
’86年の『The Ultimate Sin』を最後に、音楽性の違いからオジーと決別したジェイクは、’89年にブルージーなテイストを持ったニューグループ:バッドランズを結成。2枚のアルバムを発表したが、シンガー脱退等もあり、バンドは’93年に空中分解してしまい、以後しばらく彼はシーンの表舞台から姿を消すことに。
’96年、初のソロ・アルバム『A Fine Pink Mist』をリリース。ファンを喜ばせるも、残念ながら再浮上は叶わず、近年は幾つかのトリビュート・アルバムに参加したり、イナフ・ズナフのアルバムに客演したりと、セッション・ワーク中心の活動が目立ち、新たにバンドを組んでも、なかなか軌道に乗せる事は出来ていない。ファンの間では、往年の華やかなジェイクを懐かしむ声が少なくないのだが…。
関連書籍
書籍「レジェンダリー・ギタリスト 特集●ジェイク・E・リー 」
’80年代当時から濃密な取材 を行なってきた『ヤング・ギター』誌のアーカイヴを元に、インタビュー、機材、奏法を軸にその魅力を振り返ります。
また、表舞台から遠ざかってきた“空白 の17年間”を埋めるべく、最新インタビューも敢行。“ヘヴィ・メタルの帝王”オジーの右腕として、ワールドワイドに大和魂を炸裂してみせた稀代の天才ギ タリストの実像に迫ります。
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