ダイムバッグ・ダレル(Dimebag Darrell)/エレキギタリスト名鑑

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類い希なテクニックで時代を刷新した剛腕へヴィ・スタイルの牽引者

出生:1966年8月20日
出身地:アメリカ テキサス州アーリントン
ジャンル:HR/HM
活動バンド:PANTERA,DAMAGEPLAN
主な使用ギター:ディーン・ML、ディーン・シグネチュア・モデル、他

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Vulgar Display of Power/PANTERA(’92年)

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略歴

ダイムバッグ・ダレル(本名:ダレル・ランス・アボット)は、KISSのエース・フレイリーに憧れ、12歳でギターを弾き始める。急速にギターにのめり込み技巧に磨きを掛けていくと、以後、地元で開催される数々のギター/バンドコンテストに参加するようになり、軒並み最優秀ギタリストに選ばれ“コンテスト荒らし”の異名を取るまでになる。

ダイムが実兄であるドラマーのヴィニー・ポールとパンテラを結成したのは’83年。自身のレーベルから自主制作アルバムをリリースした後、’90年『Cowboys From Hell』でメジャー進出を果たし、続く’92年『Vulgar Display of Power』で一大ムーヴメントを築き上げると、以降シーンには雨後の筍の如くパンテラ・フォロワーが続々と出現。

そんな中においてパンテラの絶対的地位と唯一無二の個性を築き上げていたのが、ダイムのギター・プレイ/サウンドである。ヘヴィ&パワフルは当然の事ながら、猛烈なグラインド感、グル―ヴィなリズム、ハーモニクス、またディレイやワーミーといったエフェクトを駆使したトリッキーさ…といった多彩なアイデアでリフ・メイカーとしての才を見せ付ける同時に、クラシカルなフィンガリング・フォームを基本に、レガートでコンテンポラリーなファスト・リック、“泣き”をも擁するメロディアスなライン、時にはブルージーさをも感じさせるフレーズ等々で、ソロイストとしてもそのセンスと卓越したテクニックを誇っている。

’03年末に活動停止するまでヘヴィ・シーンの覇者として君臨し続けたパンテラの後、ダイムは新たなメンバーと共にダメージプランを結成し、’04年2月『New Found Power』をリリースする。…が、同年12月8日、米オハイオ州コロンバス公演中にダイムは凶弾に倒れ、そのまま帰らぬ人に…。享年38歳。

没後、生前に録音済みだったアボット兄弟を中心とするカントリー・メタル・バンド、レベル・ミーツ・レベルの『Rebel Meets Rebel』(’06年)が発表されている。

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