『徹底された“音”へのこだわりが生み出す繊細なトーンの職人芸』
出生:1954年8月17日
出身地:アメリカ テキサス州オースティン
ジャンル:ロック、ジャズ
活動バンド:ELECTROMAGNETS,ALIEN LOVE CHILD,solo
主な使用ギター:フェンダー・ストラトキャスター、ギブソン・レスポール、他
おすすめCD
Ah Via Musicom/ERIC JOHNSON(’90年)
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Cliffs of Dover
略歴
エフェクターに使用する乾電池のメーカー、あるいは弦の巻き方にまでこだわるという“飽くなきトーンの探究者”、エリック・ジョンソン。
5歳の時からピアノを始め、11歳でギターを手にすると、ジミ・ヘンドリックス、ウェス・モンゴメリー、ジャンゴ・ラインハルト等に影響を受けながら腕を磨いていき、エレクトロマグネッツの一員として活動する頃には地元のギターヒーローとして名を馳せるようになる。
が、それはあくまでローカルでの話。
彼の名が音楽シーンに広く認知されるようになるのは、クリストファー・クロスのデビュー・アルバム『Christopher Cross』(’79年)に参加してからの事だ。
本作における個性的なリード・プレイが目と耳の肥えたギター・フリークに注目され、一躍“知る人ぞ知る”的な評価を得ている。
そして、’86年に『Tones』で念願のソロ・デビュー。
その4年後にリリースされた’90年の2nd『Ah Via Musicom』はグラミー賞にノミネートされ、知的な音楽性、美しいサウンド、そして何よりも卓越したオールマイティな技巧による調べは、マニアックなギター・ファン以外の層にも伝播していく。
’96年『Venus Isle』を経た’98年には、その勢いを買って…ということだろう、’77年に製作されていたもののレコード会社の意向でお蔵入りになっていた幻の1stアルバム『Seven Worlds』を“発掘リリース”。その当時から20年前の’70年代にここまで進んでいたとは…と、誰もがエリックの先見性に驚いた。
この後、ライヴ用バンド:エイリアン・ラヴ・チャイルドのライヴ作品(’00年『Live & Beyond』)を発表。以後も、’02年『Souvenir』、’05年『Bloom』で神秘的なサウンド、技を披露している。
また’04年にはアコースティック・プロジェクトもスタートさせ、その年の9月来日公演では、アコースティック・ギター1本(時にピアノ)で繊細な心地よいヒーリングの世界を披露。1音の鳴りと響きにこだわるエリックの、これもまた真骨頂である。
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