アルペジオにのせた優しいメロディが素敵なクラシックギターの名曲!
作曲者:スタンリー・マイヤーズ(Stanley Myers)
楽器:クラシックギター(solo)
収録CD:「John Williams-the Guitarist/ジョン・ウィリアムス」「CAVATINA/村治佳織」
難易度(10段階):6
第51回アカデミー賞の作品賞ほか5部門を受賞したロバート・デ・ニーロ主演の映画「ディア・ハンター」(1979年公開)のテーマ曲として世界的に有名になりました。
タイトルの「カヴァティーナ」とは音楽の形式の1つですね。
カヴァティーナ(Cavatina)は楽式の一つ。
元来はイタリア語で、「楽器が奏でる音色」を意味するカヴァータ(cavata )の縮小形であり、複数形はカヴァティーネ( cavatine )。カヴァティーナとは、元々は第2部や反復部のない、素朴な性格の短い歌曲と意味であったが、現在ではアリアやレチタティーヴォ等々と区別して、素朴な旋律をもつ歌謡的な声楽曲という意味に使われる。また、ロマンスと同じく、抒情的な旋律を表現の主体とする小品という意味で、さまざまな作曲家によって器楽曲のカヴァティーナが作曲されてきた。
カヴァティーナ – Wikipedia
演奏動画
(演奏者/ジョン・ウィリアムス)
映画「ディア・ハンター」で演奏を担当したジョン・ウィリアムスの動画ですが、素材のテープが伸びてしまっていたのか、音がうわずっているのが残念ですね。
演奏は、ジョン・ウィリアムスらしくとても丁寧で落ち着いて聴けるのがいいです。
ライヴ映像なのに右手のミスタッチや左手の押さえそこないによるノイズもほとんどないのが驚異的です。これ、自分で演奏してみるとわかることかもしれませんが、見た目以上に難しいです。
曲の構成としては、テーマから始まり「1:01」でちょっと展開してから低音(p指)でのメロディ。「1:47」でテーマに戻り、「2:57」からエンディングです。
基本的にはテンポをあまり崩さずに淡々と弾いていますが場面が変化するところでは微妙にゆっくりにして優しさを出しています。
(演奏者/村治佳織)
村治佳織が管弦楽のオーケストラと共演した演奏動画です。
「0:40」から演奏動画が見られます。
個人的には、このアレンジよりもクラシックギター・ソロの方が素朴で好きですね。この曲の持っている雰囲気にはそっちの方があっている気がします。
それに、オケとの共演だと速度の増減をその瞬間での気持ちで変化させにくいんですよね。こういう情緒あふれる曲だったら、その時の雰囲気でテンポを動かした方がいい演奏になりやすいのではないかと思います。
収録CD、楽譜
収録CD「John Williams-the Guitarist」
ジョン・ウィリアムスの70歳記念ベスト・アルバムです。
クラシックギターの世界的第一人者、「キング・オブ・ギター」とも評されるジョン・ウィリアムス。2011年に70歳を記念して、彼の名演ばかりを収録したベスト盤のリリースです。
クラシック作品のソロ演奏(CD1)、映画音楽などお馴染みの作品の演奏(CD2)、様々な形での仲間との共演による作品集(CD3)、という3タイプで名演がご堪能できます。
収録CD「CAVATINA」
クラシックギタリスト、村治佳織の通算5枚目のアルバムです。
20世紀のギター曲や映画音楽など、クラシック音楽とポピュラー音楽の両方から選ばれた曲を収めていながら、両者がとても自然に溶け合っているCDです。
楽譜「クラシック・ギターのしらべ」
ギター1本のみで弾く“ソロ・ギター”シリーズに待望のクラシック・ギター篇登場!
選曲は発表会などで映える定番クラシック曲から映画音楽、スタンダード・ジャズなど幅広いジャンルから28曲を取り上げています。
付録のCDには模範演奏を収録しているので、実際の音でも確認できます。TAB譜も付いていますので楽譜を読むのが苦手な方でも安心です。
【収録曲】
●サンバースト ●カヴァティーナ ●コーヒー・ルンバ ●ブエノスアイレスの夏 ●オーバー・ザ・レインボウ ●白い恋人たち ●コンドルは飛んでいく ●熊ん蜂 ●テネシー・ワルツ ●枯葉 ●水色のワルツ ●エストレリータ ●聖夜(きよしこの夜) ●ロンド風ガボット ●スカボロフェア ●エチュード<キリング・フィールドのテーマ> ●アラビア奇想曲 ●大聖堂 ●ギャロップ ●入江のざわめき ●エル・ビート ●スペイン・セレナーデ ●タンゴ ●パバーナ ●ラ・クンパルシータ ●アンダルーサ ●ショーロ
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