正確無比なピッキング技で速弾きの手本を示した“高速悪魔”
出生:1954年7月22日
出身地:アメリカ ニュージャージー州ジャージーシティ
ジャンル:ロック、ジャズ、他
活動バンド:CHICK COREA’S RETURN TO FOREVER,THE GUITAR TRIO,solo
主な使用ギター:ギブソン・レスポール、オベーション・レジェンド、他
おすすめCD
Elegant Gypsy/Al Dimeola(’77年)
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Race With Devil On Spanish Highway
略歴
ビートルズ等のロックに影響されてギターを始めた彼は、17歳で名門バークリー音楽大学に入学、知識とテクニックに磨きをかけた。そんな彼が最初にシーンで注目を浴びたのは、20歳でチック・コリア(pano)率いるリターン・トゥ・フォーエヴァーに加入した時である。
徐々にロック的テイストを前面に出し始め、クロスオーヴァーと呼ばれるムーブメントの中心にいた同グループにおいて、ディメオラはとてつもなく正確かつ凄まじい高速度で、すべての音符をピッキングしていくという強烈なキャラクターを見せつけ、前人未踏の“速弾き”プレイ・スタイルを確立している。
あまりにも速過ぎ、あまりにも正確過ぎるディメオラのリズム感に対し、フィーリングがこもっていないという批判があった事も事実だが、いずれにせよそのテクニックがギター・シーンに新たな一歩を刻んだ事は間違いなく、ジャズ/フュージョンだけでなくロック系のギタリストからもディメオラのスタイルを賛美する声が上がった。
’76年からはソロ活動も開始。『Land of the Midnight Sun』(’76年)、『Elegant Gypsy』(’77年)辺りの初期作品では、フラメンコに代表されるスパニッシュ・ミュージックを彷彿させるスケール感、楽曲のプログレッシヴ的な展開でも、リスナーを魅了した。
この『Elegant Gypsy』に参加していたパコ・デ・ルシア、そしてジョン・マクラフリンと共にレコーディングした、アコースティック・ギターのみによるライヴ・アルバム『Friday Night in San Francisco』(’81年)も、ギター史における重要な作品の1つと言えよう(日本ではこの3人を総称して“スーパー・ギター・トリオ”を呼ぶことが多い)。
同時期にジャズ・フュージョン方面からロック・ギターに影響を与えたのがアラン・ホールズワースである。ディメオラがピッキングの大家であるのに対して、ホールズワースはレガートの達人。2人の対極的なスタイルが、その後ロック・ミュージックにもたらした変化はあまりにも大きい。
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