スリリングかつアカデミックにギター・インストの魅力を布教する伝道師
出生:1956年7月15日
出身地:アメリカ ニューヨーク州ロングアイランド
ジャンル:HR/HM、ブルース
活動バンド:CHICKENFOOT,solo,他
主な使用ギター:アイバニーズ・シグネチュア・モデル、他
おすすめCD
Surfing With the Alien/JOE SATRIANI(’87年)
おすすめ動画
Surfing With the Alien
略歴
ギター・インストというジャンルにおいて、その高いポピュラリティと完成度にかけては他の追随を許さないジョー・サトリアーニ。10歳でドラムを叩き始めた事がプレイヤーとしてのスタート地点となったが、ジミ・ヘンドリックスの死にショックを受けた14歳の頃からギターを弾くようになる。
しかし彼の興味は単純なロック・ギターのみに留まらず、ハイスクール時代に始めたピアノのレッスン、ビバップ系ジャズ・ピアニストから受けた理論のレクチャー等を通して、より知的なアプローチの素養を身に付けていった。
17歳の頃、ジョーは地元の後輩達にギターを教えるようになり、その中の1人として有名なのがスティーヴ・ヴァイであり、その他にもカーク・ハメット(メタリカ)、アレックス・スコルニック(テスタメント)、ラリー・ラロンデ(プライマス)といった有名ギタリストが“生徒”としてジョーに師事していた。
当初ジョーはバンドでのプロ・デビューを目指し、スクウェアなるバンドで活動していたのだが、最終的にソロ・ミュージシャンとしての道に活路を見出し、’86年に1stアルバム『Not of This Earth』を発表する。
まずまずのセールスを記録して地道なクラブ・ツアーを続けた後、’87年に2ndアルバム『Surfing With the Alien』をリリース。これがインスト作品としては異例の全米アルバム・チャート29位という快挙を成し遂げた。
ギター・インスト作品としてはジェフ・ベックの『Blow By Blow』以来のヒットであり、テクニカルにして耳馴染みの良いメロディを両立させた、このジャンルにおける1つの完成型と言っても良い傑作だ。
この直後、ミック・ジャガーのツアーに参加した事でも衆目を集め、現在に至るまでに数多のソロ作品をリリース。その間にヴァイを始めとする凄腕ギタリストを引き連れての“G3”ツアーでギター・ミュージックの布教に努める一方、’09年からはサミー・ヘイガー(vo)等と組んだスーパー・バンド:チキンフットにて、ジョーにしては珍しい“歌もの”での活動を始めている。
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